PowerShellで簡単にゴミ箱を空にする方法|コマンドで素早く削除&エクスプローラーで開く方法

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Windowsの操作中に不要なファイルをゴミ箱に移動することはよくあります。しかし、ゴミ箱に溜まり続けたファイルを手動で削除するのは面倒です。そこで、PowerShellを使用して簡単にゴミ箱を空にする方法を紹介します。この記事では、PowerShellでゴミ箱を空にする方法に加えて、コマンドを使って簡単にゴミ箱を開く方法も解説します。

PowerShellとは?

PowerShellは、Windowsに搭載されている強力なコマンドラインツールで、システム管理や自動化処理に利用されます。コマンドレットと呼ばれる小さなコマンドを組み合わせて、複雑なタスクを効率よく処理することができます。PowerShellを使いこなせるようになると、Windowsの管理が一段とスムーズになります。

方法 1: Clear-RecycleBin コマンドレットを使用する

PowerShellを使ってゴミ箱を空にする最も簡単な方法は、Clear-RecycleBin コマンドレットを使用することです。Clear-RecycleBinは、PowerShell 5.1以降、特にWindows 10やWindows Server 2016以降で利用できる標準のコマンドです。このコマンドを使うことで、ゴミ箱を簡単に空にできます。

コマンドの実行方法

  1. PowerShellを管理者として起動する
    PowerShellを管理者として起動するには、スタートメニューから「PowerShell」と検索し、右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  2. ゴミ箱を空にするコマンドを入力
    以下のコマンドをPowerShellに入力して実行します。
Clear-RecycleBin -Force
  1. このコマンドは、ゴミ箱内のすべてのファイルを確認メッセージなしで削除します。-Forceオプションを付けることで、ユーザーに確認を求めることなく強制的に実行されます。

オプションの使い方

  • -Confirm オプション
    特に確認なしで実行するのが不安な場合、-Confirmオプションを使って、実行前に確認メッセージを表示することができます。以下のコマンドは、ゴミ箱を空にする前に確認メッセージが表示されます。
Clear-RecycleBin -Confirm

-DriveLetter オプション
もし特定のドライブのゴミ箱だけを空にしたい場合、-DriveLetterオプションを使用して、特定のドライブを指定できます。例えば、Cドライブのゴミ箱を空にする場合は以下のように入力します。

Clear-RecycleBin -DriveLetter C: -Force

実行結果

コマンドを実行すると、ゴミ箱内のすべてのファイルが削除されます。削除されたファイルは元に戻せませんので、実行する前に本当に削除しても良いか確認してください。

方法 2: explorer.exe shell:RecycleBinFolder を使用してゴミ箱を開く

PowerShellを使ってゴミ箱を開く方法もあります。ゴミ箱を簡単に開くためには、explorer.exe コマンドを使用します。このコマンドは、Windowsのファイルエクスプローラーを起動して、ゴミ箱を表示します。

コマンドの実行方法

  1. PowerShellを開く
    PowerShellをスタートメニューから検索して開きます。
  2. ゴミ箱を開くコマンドを入力
    以下のコマンドをPowerShellに入力して実行します。
explorer.exe shell:RecycleBinFolder
  1. このコマンドを実行すると、エクスプローラーが開き、ゴミ箱の内容が表示されます。

実行結果

コマンドを実行すると、通常のファイルエクスプローラーが開き、ゴミ箱に移動されたファイルを確認できます。ファイルを個別に復元したり、再度削除したりすることができます。

PowerShellでゴミ箱を空にするメリット

PowerShellを使用してゴミ箱を空にすることには、いくつかのメリットがあります。

  1. 迅速な処理
    手動でゴミ箱を空にする手間を省き、コマンド一つで素早くゴミ箱を空にできます。これにより、時間の節約ができます。
  2. 自動化が可能
    PowerShellスクリプトを使えば、定期的にゴミ箱を空にするタスクを自動化できます。例えば、毎週月曜日にゴミ箱を空にするスクリプトを設定すれば、自動的に不要なファイルを削除することができます。
  3. 管理者権限で実行
    ゴミ箱を空にする操作は、管理者権限が必要な場合もあります。PowerShellを管理者として実行することで、必要な権限で処理を行うことができます。

ゴミ箱を空にする際の注意点

ゴミ箱を空にする操作は、元に戻すことができません。削除したファイルは、復元することができない可能性が高いため、実行する前に本当に削除して良いかを慎重に判断することが大切です。また、管理者権限が必要な場合、管理者としてPowerShellを実行することを忘れないようにしましょう。

まとめ

PowerShellを使えば、ゴミ箱を手軽に空にすることができます。Clear-RecycleBinコマンドレットを使用すれば、簡単に不要なファイルを削除でき、時間を大幅に節約できます。管理者権限で実行することで、権限が必要なファイルも削除できます。また、explorer.exe shell:RecycleBinFolder コマンドを使って、エクスプローラーからゴミ箱を簡単に開くこともできます。スクリプトを使って定期的にゴミ箱を空にする自動化も可能なので、システム管理者や効率を重視するユーザーには特に便利な方法です。

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