【Python音声再生】playsoundではなくpygameを選ぶ理由とは？

Pythonで音声ファイルを再生する場面は、ゲーム、アプリ、通知ツールなど意外と多いですよね。その中で、最初に目につくのが playsound というシンプルなライブラリ。しかし、実際に開発で使っていくと「これで本当に十分か？」という壁にぶつかることがあります。

本記事では、playsound の限界と、なぜ代替として pygame を使うべきなのかを具体的に解説します。

✅ playsoundとは？シンプルだけど制限あり

特徴

インストールが簡単（pip install playsound）
わずか1行で音声ファイルを再生できる
Python初心者でも扱いやすい

from playsound import playsound
playsound('sample.mp3')

弱点・制限

対応フォーマットが限定的：基本 .wav と .mp3 のみ
非同期再生不可（ブロッキング動作）
エラー処理が弱い（特にmacOSやLinuxでの再生時に不安定）
ループ・停止・音量調整不可：カスタマイズ性がほぼゼロ

🎮 pygameを使った音声再生：拡張性と安定性が段違い

インストールと使用例

pip install pygame

import pygame
import time

pygame.mixer.init()
pygame.mixer.music.load("sample.mp3")
pygame.mixer.music.play()

while pygame.mixer.music.get_busy():
    time.sleep(0.1)

特徴とメリット

機能	pygame	playsound
.mp3, .wav, .ogg 対応	◯	△
非同期再生	◯	✕
再生の一時停止・再開・停止	◯	✕
音量調整・ループ再生	◯	✕
エラーへの耐性	高い	低い
クロスプラットフォーム性	安定	環境依存あり