Homebrewの「update」と「upgrade」の違い+バージョン確認方法

🔰 はじめに

Macで開発環境を整えるなら欠かせないツールが Homebrew。 しかし、「brew update」と「brew upgrade」の違いや、Homebrew本体のバージョン確認方法を混同している人も多いのではないでしょうか? 本記事では、基本の3操作「update」「upgrade」「--version」を中心に、初心者でもわかるよう解説します。

🍺 Homebrewとは?

Homebrewは、Mac用のパッケージマネージャーです。 簡単に言えば、「Macにソフトウェアをインストール・更新・削除できる便利な仕組み」です。

🧾 brewのバージョンを確認する方法

目的: 現在インストールされているHomebrew本体のバージョンを確認する

Homebrewのバージョンは以下のコマンドで簡単に確認できます。

$ brew --version

実行結果の例:

Homebrew 4.6.17

このように、Homebrew本体のバージョンが表示されます。 特にエラーが出た場合は、まず brew update を実行して定義情報を最新化しましょう。

🔁 brew updateとは?

目的: Homebrew本体とパッケージ定義の更新

brew update は、Homebrewの内部情報を最新の状態に保つためのコマンドです。

$ brew update

これは、いわば「スーパーのチラシを最新にする」ようなもので、どんなソフトが最新かを知るための更新です。 このコマンドを実行しても、実際にソフトはアップグレードされません。

⬆️ brew upgradeとは?

目的: インストール済みソフトウェアを最新バージョンにアップグレード

brew upgrade は、brew updateで取得した新しいレシピをもとに、 実際にインストール済みのパッケージを最新版に更新します。

$ brew upgrade
# 特定のパッケージだけ更新する場合
$ brew upgrade node

古いバージョンは自動的に置き換えられ、新しいバージョンがリンクされます。

🧩 一連の安全な更新手順

Homebrewを定期的にメンテナンスするには、以下の3ステップが基本です。

$ brew update     # パッケージ情報の更新
$ brew upgrade    # 実際のアップデート
$ brew cleanup    # 古いバージョンの削除

ポイント: cleanupを最後に実行することで、ディスク容量を節約できます。

📊 update・upgrade・versionの違いまとめ

コマンド 目的 更新対象 影響
brew --version Homebrewのバージョン確認 Homebrew本体 環境確認のみ(変更なし)
brew update 定義ファイルの更新 Homebrew本体・Formula情報 ソフト自体は変わらない
brew upgrade 実際のアップグレード インストール済みパッケージ 新しいバージョンが導入される

💡 まとめ:まずはバージョン確認→update→upgrade!

Homebrewのメンテナンスは次の流れで行うのが基本です。

$ brew --version  # バージョン確認
$ brew update     # 定義情報を更新
$ brew upgrade    # パッケージを更新
$ brew cleanup    # 古いファイルを削除

この4ステップを定期的に実行することで、Macの開発環境を常に安全で最新の状態に保てます。