2025年、Windows 11に「Windows Update Orchestration Platform(WUOP)」という新機能が追加される予定のようです。
オーケストレーションアップデートとは?
「オーケストレーションアップデート」とは、Windows OSの更新だけでなく、Zoom、Adobe、Visual Studio などのサードパーティ製アプリのアップデートもWindows Updateで一括管理する仕組みのことです。
これまで、アプリごとに個別のアップデートが必要でしたが、WUOPによってすべての更新が1つのプラットフォームで完結するようになります。
主な特徴とメリット
1. サードパーティ製アプリの統合更新
Microsoft Storeを経由しないWin32アプリ(例:OBS Studio、Discordなど)も、OSのアップデートと同時にバックグラウンドで自動更新される仕組みです。
2. ユーザーの利用状況に応じた更新スケジューリング
WUOPは、ユーザーのアクティビティやバッテリー残量などに基づき、最適なタイミングでアップデートを実行します。
3. 一元的な更新履歴と通知管理
すべてのアプリの更新状況が、Windowsの設定画面から確認可能に。通知も統合され、煩雑さが解消されます。
4. IT管理者向けの高度な制御
企業や組織向けには、更新のスケジュール設定や特定アプリの除外など柔軟なポリシー設定が可能になります。
現在の提供状況と対応アプリ
この機能は現在、一部の開発者に向けたプライベートプレビュー段階です。一般ユーザー向けにはまだ提供されていませんが、2025年後半から段階的にリリースされる見込みです。
対応が期待される主なアプリ
- Visual Studio
- Zoom
- Adobe Acrobat
※正式対応にはアプリ開発者側の対応が必要です。
今後のアップデート予定
Microsoftは、より多くのアプリ開発者がWUOPに対応できるよう、APIの提供と開発支援を進めています。Windows Insider Programや公式ブログで今後の進展が発表される予定です。
Windows 11のクリップボード履歴とデバイス間共有の設定