Pythonでデータ分析や機械学習をしていると、ローカルのファイルを読み込む機会は多いですよね。特に、Google Colabを使っていると「どうやってローカルファイルを読み込めばいいの?」と迷うことも多いはず。
Google Colabで便利に使える filechooser
ライブラリを使って、直感的にファイルを選択・読み込む方法を解説します。
✅ Google Colabとは?
Google Colab(正式名称:Google Colaboratory)は、Googleが提供するクラウド型のPython実行環境です。Jupyter NotebookのようなUIで、Pythonコードを手軽に実行できます。最大のメリットは、gmailのアカウントを持っていてPCのブラウザさえあればすぐ使えること。そして、Googleドライブとの連携が簡単なことも特徴です。
🎯 filechooser
ライブラリとは?
Google Colabでは通常、以下のように google.colab.files.upload()
を使ってファイルをアップロードします:
from google.colab import files
uploaded = files.upload()
しかし、これではファイルを選ぶたびに毎回アップロードが必要で、少し不便ですよね。
そこで便利なのが、filechooser
モジュール。これは Google Colab 専用のインターフェースで、対話的にファイルを選択できるようになります。

🚀 filechooserの使い方
1. インポートする
まずはColabのノートブックに以下を記述します:
from google.colab import filechooser
2. ファイル選択ダイアログを表示
次に、ファイルを選択するには以下のコードを実行します:
file_path = filechooser.choose_files()
print(file_path)
これを実行すると、GUI形式のファイル選択ウィンドウが表示され、選択したファイルのパスを取得できます。
📂 ファイルの読み込みまでの一連の流れ
選んだファイルを実際に開いてデータを読み込みたい場合、以下のようにします(例:CSVファイル):
import pandas as pd
file_path = filechooser.choose_files()
df = pd.read_csv(file_path[0]) # 複数ファイルのうち最初の1つを読み込む
df.head()
これだけで、ローカルにあるCSVファイルをGoogle Colab上で読み込めます!
⚠️ 注意点
filechooser
はGoogle Colabでのみ動作します。Jupyter NotebookやVSCodeでは使えません。- 取得できるのは一時的な仮想パスなので、セッションが切れると再度選択が必要です。
- 複数ファイルを選択した場合、リスト形式で返されます。
🆚 files.upload() との違い
機能 | files.upload() | filechooser |
---|---|---|
ファイル選択UI | あり(アップロード) | あり(選択) |
複数ファイル選択 | 可 | 可 |
ファイル読み込み方法 | バイナリ | パスで取得 |
使用環境 | Colab専用 | Colab専用 |
どちらも用途に応じて使い分けるのがベストです。
Google Colabでローカルファイルを使いたいとき、filechooser
ライブラリを使えばGUIでファイルを選択できて非常に便利です。
- ✅
from google.colab import filechooser
でインポート - ✅
choose_files()
でファイルを対話的に選択 - ✅ 取得したファイルパスでPandasなどと連携