【C#/.NET 8対応】DateTimeを日本時間でISO 8601形式に変換する方法【和暦対策・URLエンコードも解説】

2025年7月31日

✅この記事でわかること

• C#でDateTimeを日本標準時（JST、UTC+09:00）でフォーマットする方法
• 和暦設定による「令和xx年」問題の回避方法
• ISO 8601形式の文字列変換方法
• URLクエリに安全に含めるためのエンコード方法

🔍 はじめに：DateTimeを「yyyy-MM-ddTHH:mm:ss.fff+09:00」の形式で扱いたい

C#でWeb APIやログ出力を行う際、ISO 8601形式のタイムスタンプが必要になることが多くあります。特に日本時間（JST）を明示的に含める場合は以下のようなフォーマットが一般的です。

2025-06-09T15:30:45.123+09:00

.NETのDateTimeやDateTimeOffsetを使ってこの形式に変換する際、和暦設定による「令和07年」問題や、URLへの安全な埋め込み（エンコード）などに注意が必要です。

✅ DateTimeをJST + ISO8601形式でフォーマットする

まずは日本時間（UTC+9）を明示的に扱う方法です。

using System;

DateTime localDateTime = DateTime.Now;
var jstOffset = new TimeSpan(9, 0, 0);
var jstDateTime = new DateTimeOffset(localDateTime, jstOffset);

string formatted = jstDateTime.ToString("yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ss.fffzzz");
Console.WriteLine(formatted);

出力例：

2025-06-09T15:30:45.123+09:00

ここで zzz はタイムゾーンの +09:00 を表します。

⚠️ 和暦設定だと「yyyy」が令和年になる問題

日本語Windowsではロケール設定がja-JP（日本語）かつ和暦が有効になっている場合、yyyy が「令和07年」など和暦表示になります。

🔧 回避方法①：InvariantCulture を指定して西暦強制

using System.Globalization;

string formatted = jstDateTime.ToString(
    "yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ss.fffzzz",
    CultureInfo.InvariantCulture
);

🔧 回避方法②：ja-JPのまま西暦カレンダーを指定

var jaCulture = new CultureInfo("ja-JP");
jaCulture.DateTimeFormat.Calendar = new GregorianCalendar();

string formatted = jstDateTime.ToString(
    "yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ss.fffzzz",
    jaCulture
);

🌐 URLクエリパラメータに日時を安全に含める方法（エンコード）

ISO8601形式の日時には /, : などのURL予約文字が含まれています。そのままGETリクエストのクエリに含めると、正しく解析されません。

✅ 解決方法：URLエンコード（パーセントエンコーディング）

using System.Net;

string dateString = "2025-06-09T15:30:45.123+09:00";
string encoded = WebUtility.UrlEncode(dateString);

string url = $"https://example.com/api?datetime={encoded}";
Console.WriteLine(url);

出力：

https://example.com/api?datetime=2025-06-09T15%3A30%3A45.123%2B09%3A00

🔚 まとめ：.NETでのDateTime処理は文化設定とURLに注意

DateTimeをISO準拠で日本時間として安全に扱うには、カルチャ設定とURLエンコードの正しい理解が重要です。