Microsoft純正の新しいコンソールエディタ「edit」が復活!| edit.exe インストール方法
2025-05-20
2025年5月19日に開催されたMicrosoft Buildカンファレンスにて、Microsoftは新しいコンソールテキストエディタ「edit」を正式に発表しました。このエディタは、かつてMS-DOSや初期のWindows(〜XP)に標準搭載されていた「edit.exe」の現代版とも言える存在で、軽量かつ高速なCLI向けエディタとして開発されています。
復活の「edit.exe」とは?
「edit.exe」は、MS-DOSやWindows 95/98/XPなどで使用されていたMicrosoft純正のコンソールテキストエディタで、コマンドプロンプトから手軽にテキスト編集を行う用途に重宝されてきました。しかし、64ビット環境への移行やOSの近代化に伴い、Windows Vista以降では非対応となっていました。
今回の「edit」は、その思想を継ぎつつ、現代の開発環境に対応する形で再設計された新ツールです。
edit.exe の主な特徴
- コマンドラインから
edit
で起動可能 - モデルレスな操作性(Vimのようなモード切替なし)
- 非常に軽量(バイナリは約250KB)
- 複数ファイルの切り替え(Ctrl + P)
- 正規表現対応の検索・置換
- ワードラップ切替(Alt + Z)
- オープンソース(GitHubで公開)

edit のインストール方法
GitHubからソースを入手
- GitHubのリリースページ にアクセス
git clone
もしくは ZIPファイルダウンロード
RustのNightly版を使ってビルド(上級者向け)
「edit」はRustで開発されており、ビルドにはNightly版のRustが必要です。以下の手順でビルドを行います。
必要なもの:RustとGit
- Rustを公式サイトからインストール
- Nightlyツールチェーンをインストール
- プロジェクトのあるディレクトリでNightlyを有効化
- GitHubリポジトリをクローン
- リリースビルドを実行
target/release/edit.exe
をPATHに通った場所へコピー
rustup install nightly
rustup override set nightly
git clone https://github.com/microsoft/edit.git
cd edit
cargo build --release
cargo build
までして使いたくない場合は、2025年夏にWindows Insider Programで利用可能になる予定らしく、そのうち標準実装でedit使えると思われます
エラーとNightly対応について
ビルド時に以下のようなエラーが出る場合:
error[E0554]: `#![feature]` may not be used on the stable release channel
これは、Rustの安定版(stable)では使えない機能をプロジェクトが使っているためです。
解決方法:Nightlyバージョンを使う
rustup override set nightly
を使えば、対象ディレクトリ内だけNightly環境に切り替えることができ、安全です。
まとめ
Microsoftが公式にリリースした「edit」は、かつてのedit.exeファンにとって懐かしくもあり、現代のCLI開発者にとっても非常に実用的なエディタです。軽量で高速、そしてオープンソースという魅力を備えており、今後の展開にも注目が集まっています。
興味のある方は、GitHubから入手して使ってみてください!
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